すべての教員が知っておくべきこと。あなたは子供たちに求められる7つの能力とそれを伸ばす11の力すべて答えられますか?
21世紀に求められる能力とは
近年、通信技術の発達が著しくまさに情報化社会と言われています。
実施に、2010年では1年間で1,266,334本もの論文が発表されていることが公表されています。
現在ではもっと多くの論文が発表されているでしょう。
それだけの多くの知識があふれているこの時代に求められる能力とはなんでしょうか?
それについてLinda Darling-Hammond先生たちは調べてくれています。
また、前回の記事にてより詳細に説明していますのでぜひ
では本題に…
Linda先生らは、21世紀に求められる能力は次のものだと示しています。
1.批判的思考力
2.問題解決能力
3.知識を探し、分析、統合して新しい状況に適応する能力
4.他人と協力し、異なる文化にうまく適応していく対人能力
5.自分の仕事や複雑なプロジェクトを管理する自己ら方向性を決める能力
6.方法を見つけてそれを活用する能力
7.多くの方法を使って、効果的にコミュニケーションをとる能力
これらの能力を伸ばすために求められるスキル
Nationla Research Council のReviewではこのように述べられています。
これらのスキルを身に着ける学習は、
質問や調べる、
新しい状況や問題に知識を適用する、
アイデアや解決策を考える
共同して問題を解決する
などを通して最も発達する。
ただ、これらの作業は以下の力が必要になるとStafford-Brizard先生は述べています。
1.強力な自己制御
2.実行機能
3.メタ認知
4.困難な状況に対処する能力
5.忍耐力
6.レジリエンス
7.個人で学習する能力
8.好奇心
9.発想力
10.創造性
これらは全部大切そうですが…これを聞いてしますとなかなか難しそうに感じますね…。
ただ、この時代にどのような能力を求められ、そのためには、どのようおな力をつけてあげればよいのかを知ることで、教育する際に役立つと思います。
私たちには何ができるのか?
多くの研究から、求められている能力をつけるために学校が行うことが分かってきており、生徒の学習と発達にあわせた環境、体制、実践が必要です。
まずは環境の支援から
1.学生をよく理解し、価値が認められ、身体的、精神的に安全に学ぶことができる思いやりのある学習コミュニティ
2.関係が継続的で、行うことが一貫しており、日々行うことが予測可能(いつ何をするかがはっきりしているということ)である体制にすることにより、不安を軽減し、積極的な学習を支援する
3.教員、生徒、保護者の間の関係に信頼と尊重がある。
このことから、やはり子供たち一人ひとりを理解することが重要であり、失敗しても大丈夫と思えるような安全地帯になることが求められていますね。
また、この時には何をする。この時にはこう動く。と子供たちが分かることで、余計な不安などが生まれずに学習に集中できるということでしょう。
確かに、指示があいまいですと子供たちは思ったように動いてくれませんし、困惑している様子が見ていてわかりますからね…。
最後に、やはり教師と子供だけでなく保護者との関係を大切ということが示されていますから、教育は教師だけでなく保護者や地域社会で育んでいくものということが改めて分かりますね。
ここからは家庭の問題でしょ…という気持ちはよく分かるのですが、やはり私たちは明確にここは学校、ここは家庭と言い切れる線はないと思います。
だからといってすべてのことをやれ!と言っているわけではありませんが、ネット通販サイトのAmazonのCEO、ジェフ・ベゾスが掲げているように「顧客第一主義」が教員にも求められていると思います。(教員にとっての顧客は誰かは言わなくてお分かりですよね?)
では教育の戦略としてはどのようなことができるのでしょうか?
それは以下の5つがあげられています。
1.生徒の知識と経験に基づいて、概念的な理解と知識、スキルを得ることに役立つ、魅力的で積極的に取り組むことのできる勉強
2.明確な指示と学習を実践し適用する機会を織り交ぜて行う学習戦略
3.生徒が質問したり、自分の考えを詳しく説明したりり、解決策を協力して作ることを促進するよく考えられた共同学習の機会を設ける。
4.すぐに役立つフィードバックを受け取り、能力の発達、発揮し、よりよくするために、取り組みを修正する機会を設ける。
5.複雑なタスクの計画と管理、自己評価や相互評価、学習への影響を通じてメタ認知スキルを発達させる機会を設ける。
ここもなかなか難しい…
単元の初めの取り組みとして生徒が経験している身近な例や、すでに学んだこととどのように結びつくかを説明することはやはり大切ということでしょう。
また、仲間と協力して問題解決をすること機会も大切とありますが、最初から仲間と集まって問題解決の方法を考えてもあまり意味はありません。
なぜかというと、誰かがやってくれるだろうとさぼる人が必ず出てきたり、発言力の強い人が言ったことが全て通ってしまうなどの問題があるからです。
そのため、あらかじめこのことについて議論するから考えてくるようにとまずは一人で考えさせ、その後一人一人のアイディアをまとめて最適解を導くほうが有効であることが心理学の実験で分かっています。
また、人数も大切で、さきほど紹介したAmazonのジェフ・ベゾスは会議をする際には「ピザ2枚ルール」というものを活用しています。
このルールはシンプルで、会議を行う際にはピザ2枚を分け与えることができるだる人数しか参加しないということです。
人数が多すぎると先ほど紹介したように考えない人や関係ない人も含まれるため時間の無駄にもなりますし。
つまり、子供たちをグループにする時にも多すぎてはいけません。(おそらく4人グループなどが多いと思いますので大丈夫だと思いますが知っておくとためになると思います。)
もちろん皆さんは会議などそのように行っていますよね?
すいません。まだ続きがあるのですがなかなか内容が濃いため今回はここまでで。
今回改めて日々行っていることの大切さや、根拠をもってこのようにすればよいということが学べたと思います。(正直、そこらへんのセミナーなどではなかなか聞けないと思いますが…)
なかでも子供たちに的確な指示を与えることや、明確なルールを作っておくというのは難しい…と一度は誰も感じたことがあると思いますので最後にReferenceと共にオススメの本も紹介しておきます。
また、今回紹介した多くの力を育てるヒントになる本も紹介しておきます。比較的時間のある今、参考にぜひ。
少しでも役に立ったと思ったらRetweetやブックマークお願いします。
この論文はまだまだ続きますので引き続きよろしくお願いします。
では…
Reference
api.semanticscholar.org